
前回からの続きです。
ニュースでもよく話題になるNISAやiDeCo、自分も何かをしなきゃと思うけれど、何をどう選べばよいのかわからなくてなんだか面倒、そんな感じでモヤモヤしている人が自分の周りには結構います。
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よくわからないものに対して、不安を感じたり面倒だと思うのはごく当たり前のことだと思います。
わからないものにわからないまま手を出して後になって後悔するなんてことは、できることなら回避したいものです。特に投資のようにリスクも自己責任のものならなおさらのこと。
なので、まずは知るところから。そのためにこのブログが少しでもお役に立てればと思います。
そして何より大切にしたいのは、そのモヤモヤしている人が「何かをしなきゃ」と思った理由について、です。
株式などを売買してひと儲けしたい?
目指せ億り人?
もちろん、投資によってお金が儲けられるなら、それは素晴らしいことです。
しかしこれまで投資の経験がないという人や投資初心者という人がNISAやiDeCoについて知りたいと思う場合の多くは、手っ取り早くお金を儲けるためというよりは、資産運用を通して将来への不安に対処したい・自分の生活を守りたい、そういう気持ちがそのモヤモヤの出発点なのではないでしょうか。
NISAやiDeCoといった税制の優遇制度では、取り扱う金融商品の多くは投資信託です。またこれから投資を始めるという人の対しても、投資信託が勧められるケースが多いと思います。
今回のブログでは投資信託について、基本的なところから解説していきたいと思います。
”信”じて”託”す? そもそも投資信託とは
投資信託(ファンド)とはそもそもどのような金融商品なのか。簡単にまとめると以下のようになります。
- 投資家からお金を集める。
- 集めたお金を資金として、運用の専門家(ファンドマネージャー)が株式や債券、不動産などに投資・運用する。
- 運用の成果を、各々の投資家の投資額に応じて分配する。

投資信託の運用成績によって利益が得られることもあれば、購入した価額よりも値下がりして元本割れするリスクもあります。「元本が保証されていない」という点が、投資信託と現金・預貯金との大きな違いです。
それでもこれから投資を始めようという人に投資信託が勧められるのにはいくつかの理由というか、メリットがあるからです。
投資信託のメリット① 少ない金額から始めることができる
通常、株式への投資にはある程度のまとまった資金が必要になります。株式の銘柄によっては一株買うのに数十万円以上の資金が必要になるケースも少なくありません。
ですが投資信託の場合は1万円程度と株式にくらべて少ない金額で購入することができます。積み立て投資の場合は毎月千円からとさらに手頃な金額で投資を始めることができます。
投資信託のメリット② 少ない資金でも分散投資ができる
例えば特定の企業の株を一度にまとめて購入した場合、その企業の株価が下落すると大きな損失を被ることになります。
なので株式に限らず、投資の対象をいくつかの商品に分けることでリスクを分散させる「分散投資」が、投資の基本だとされています。
個人投資家が分散投資をするにはそれなりのまとまった資金が必要です。
投資信託では、たくさんの投資家から集めた小口のお金をひとつにまとめて、より大きな資金として株式や債券など様々な資産に分散して投資・運用します。
少額の資金しかない投資初心者でも、投資信託なら分散投資によってリスクを軽減することが可能になります。
投資信託のメリット③ 専門家に運用を「おまかせ」できる
個人投資家が株式などの売買によって資産を形成しようとするのなら、必要とされるのはまとまった資金だけではありません。より多くの労力と時間、さらには専門的な知識も求められます。
企業の業績などを分析しながら売買のタイミングをその都度自分で判断しなければなりません。
投資信託ではそのような運用を専門家(ファンドマネージャー)にお任せすることができます。また個人、特に初心者にはなかなか買いにくい海外の株式や債券に投資できることも投資信託のメリットのひとつです。
そしてここまで書いてきた投資信託のメリットと背中合わせの内容が投資信託のデメリットになります。
- 積み立て投資のように少額から始めることができる投資信託は長期間の運用を前提としているので、デイトレードのように短期間の売買で利益を上げたいと考えている人には不向きな金融商品だと言えます。
- また運用を専門家(ファンドマネージャー)にお任せする以上、株式にしろ債券にしろ、個別の銘柄の選択やその売買のタイミングを自分で決めることはできません。
株式・債券、金に不動産、そして投資信託と、投資の対象や手法は世の中にたくさんあります。これから投資を始めようという人は、それぞれの特徴やメリットとデメリットを把握したうえで「自分が投資を始めようと思った動機や目的」にかなう金融商品を選ぶ必要があります。
投資信託にかかるコスト
投資信託では、購入時/保有している間/解約時、にそれぞれ手数料がかかります。
例えば、「国内株」「海外株」であったり、あるいは「国内債券」「海外債券」であったり。加えて「金(鉱物)」や「不動産」など。
そのいずれを投資の対象とするのかについては、様々な投資信託があります。ですが、投資する対象が同じでも選んだ投資信託によって手数料が異なるケースがあるので注意が必要です。
- ①購入手数料・・・購入時に、申込金額の数%を販売会社に支払う。「ノーロード」という購入手数料が無料の投資信託もある。
- ②信託報酬・・・管理運営費用。投資信託を保有している間、毎日差し引かれる。年率でいくら差し引かれるかは「目論見書」に記載されている。
- ③信託財産保留額・・・投資信託を解約・換金する際に差し引かれる。解約手数料にあたる。
①購入手数料と③信託財産保留額については、それぞれのタイミングでかかる一度きりの費用です。「積立投資の場合は毎回購入手数料がかかるの?」と不安になる人もいるかもしれませんが、その場合はノーロード・ファンド、つまり購入手数料が無料の投資信託を選べばその心配はありません。
また「新NISA」の積み立て投資枠では、こうしたノーロード・ファンドが対象となっているので、購入手数料はかかりません。
②の信託報酬はよく確認する必要があります。一般的に年率0.2%~2.5%と言われているように、投資信託の運用方針によってかなりの差があります。
なにしろ、投資信託を保有している間ずっと差し引かれる費用ですから、数%の差であっても長期の運用では手元に残る資産にかなりの違いが出ることになります。
リスクとリターンも背中合わせ
メリット・デメリットが背中合わせのように、どのような金融商品にもリスクとリターンがあります。
この場合のリターンとは、当然ですが「投資によって得られた収益」のことを指します。
それでは投資におけるリスクとは?
それは「運用の結果が約束されていない・不確実なものである」ということです。コツコツと毎月少額の積み立て投資でもあくまで投資ですから、運用成績によって利益があることもあれば元本割れすることもあります。
投資信託におけるリスクの種類や大きさは、何を投資の対象とするかによって異なります。
次回のブログでは投資信託におけるリスクや、投資対象による違いについて書きたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。